1983 年 31 巻 4 号 p. 200-203
1.ウナギの大きさ, 収容量および給餌量と汚濁負荷量との関係を検討した。
2.10gのウナギのBOD負荷量は30g以上のウナギに比べて2倍以上になり, この大きさのウナギでは有機物による汚濁が大きくなると思われる。
3.給餌率が同じ場合には, 収容量を変えてもウナギ単位重量当たりの汚濁負荷量は変動しなかった。
4.給餌量を変えると, 収容ウナギ単位重量当たりの汚濁負荷量はほぼ給餌量に比例して変動した。収容するウナギの重量が大きく異なっても給餌量がほぼ同じならば, 単位給餌量当たりの汚濁負荷量はほぼ一定となり, 汚濁負荷量はウナギの重量よりも給餌量を基準にした方が適していると判断された。