水産増殖
Online ISSN : 2185-0194
Print ISSN : 0371-4217
ISSN-L : 0371-4217
産卵後マハゼの内臓器官の組織変化
鈴木 伸洋柵瀬 信夫杉原 拓郎
著者情報
キーワード: マハゼ, 組織変性, 資源, 生活史
ジャーナル フリー

1992 年 40 巻 4 号 p. 417-426

詳細
抄録
マハゼの生活史解明の一環として, 室内飼育実験を行った。大部分の個体は1年未満で全長170mm以上に成長し, 成熟した。排卵・排精の有無にかかわらず, 産卵期以降ピンヘッド状態に陥り, 翌年の産卵期までに斃死することが観察された。この斃死の原因を知るため消化管, 肝臓, 卵巣などの主要臓器における組織学的検討を行ったところ, 物質代謝障害に起因する退行性変化の進行による生理的な死が示唆された。
著者関連情報
© 日本水産増殖学会
前の記事 次の記事
feedback
Top