水産増殖
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スジアラ人工種苗の飢餓耐性と絶食下の捕食量
浜崎 活幸照屋 和久竹内 宏行
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2003 年 51 巻 1 号 p. 65-71

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抄録

スジアラ人工種苗の飢餓耐性と絶食下におけるデバスズメダイに対する捕食量を調べた。体長約50mm, 85mmおよび145mmの種苗50尾を平均水温27.9℃で無給餌飼育した結果, 平均生存日数はそれぞれ54, 91および85日であった。また, 肥満度および内臓重量指数と肝臓重量指数は小型種苗ほど速く減少したことから, 大型種苗の飢餓耐性が高いものと考えられる。体長約80mm, 145mmおよび180mmの種苗を平均水温28.2℃で無給餌飼育し, 絶食期間を違えて毎回10尾にデバスズメダイ60尾 (全長約10~77mm) を与え, 捕食量を求めた。その結果, 捕食量は飢餓状態の進行にともない増加した。絶食開始当初の捕食量が少ないのは実験開始時のハンドリングによるストレスに起因し, 飢餓状態の進行にともなう摂餌要求の高まりによって捕食量が増加するものと考えられる。

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