1961 年 9 巻 3 号 p. 127-132
1. 赤血球沈降速度を測定し, 各種病態のニジマスの健康度を観察した。
2. 罹病魚の赤沈値は健康魚のそれより高く, 赤沈測定は病魚の検出法としては内部観察よりすぐれている。
3. 見かけは健康と思われる魚体でも, 赤沈速度からかなりの病態にあることが判定される。
4. 長時間観察法を採用し, 赤沈値と魚体の活力の関係から表3を作り, 一応の基準とした。
5. 赤沈の測定から極めて不健康と判定された魚群でも, 好適な環境に移して飼育することによって健康を回復させることが可能である。