アーカイブズ学研究
Online ISSN : 2434-6144
Print ISSN : 1349-578X
企画研究会「アーカイブズ記述の未来-ライブラリー、ミュージアムとの比較から」
アーカイブズ記述の国際標準に関する近年の動き
寺澤 正直
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2016 年 25 巻 p. 79-90

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抄録

アーカイブズ記述の国際標準に係る新たな動きについて報告する。国際公文書館会議(ICA)はアーカイブズ記述のための概念モデルの開発するため、アーカイブズ記述の専門部会(EGAD)を2012年に設置した。その概念モデルはRecords in Context(RiC)と呼ばれる。EGADはRiCの開発目標として、(1)アーカイブズ記述の必須構成要素の識別と定義、(2)アーカイブズ記述の共有及び理解の促進、(3)新たな通信技術の活用、(4)関連する文化遺産コミュニティとの協力の促進、(5)アーカイブズ記述の伝統的な原則の尊重を挙げている。EGADは、それらを実現するため、用語集、概念モデル、オントロジーを作成するとしている。

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© 2016 日本アーカイブズ学会
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