アーカイブズ学研究
Online ISSN : 2434-6144
Print ISSN : 1349-578X
25 巻
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論文
  • 村井 源, 森井 順之, 二神 葉子, 江村 知子, 菊池 理予, 皿井 舞, 今石 みぎわ, 佐野 真規, 吉原 大志, 内藤 百合子, ...
    原稿種別: 研究論文
    2016 年25 巻 p. 4-23
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    東日本大震災における文化財レスキュー活動で蓄積された日報の全体像を把握するため、活動内容・対象文化財・被害状況・参加者の属性の4 種類の要素をカテゴリ化して因子分析を行い21の因子を抽出した。因子分析の結果として、密なコミュニケーションが非常に重要であることが明らかとなった。またレスキュー活動は文化財の専門家等が行うもの、特定の文化財に限らず何らかの専門的な知識・技術に長けた参加者が行うもの、一般的参加者が実施可能なものの三つに大別された。また因子得点の平均値に基づいて時系列・施設別の特徴も抽出された。本分析によってレスキュー活動記録から震災対策の基礎データが得られることが明らかとなり、震災時の記録の在り方に関しても有益な示唆が得られた。

特集:2016年度大会
講演
企画研究会「アーカイブズ記述の未来-ライブラリー、ミュージアムとの比較から」
  • 大会実行委員会, 平野 泉
    原稿種別: シンポジウム
    2016 年25 巻 p. 38-39
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー
  • 谷口 祥一
    原稿種別: シンポジウム
    2016 年25 巻 p. 40-55
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    図書館目録における「記述」の現状と今後の展開について、個人的な見解を含めて、その概略等を解説する。図書館目録は、現在移行の途上にあり、従来からの構図と移行状態の構図とが混在しており、また国際的な動向と国内状況との二重性もある。2章では図書館目録における「記述」にかかわる要求分析・定義に属する事項を整理し、個人・団体等に対する典拠データも含めて取り上げるべき点を確認する。続く3章ではこれまでの標準化の経緯について、概念モデル、データ項目定義、記述規則に分け、かつ国際標準、英語圏、そしてわが国という枠組みで経緯を概観する。4章以降では、概念モデル、データ項目定義、記述規則のそれぞれにおける主要な標準、特に現状または今後の展開を直接担っているFRBR、RDA、そしてBIBFRAMEを取り上げ解説する。

  • 嘉村 哲郎
    原稿種別: シンポジウム
    2016 年25 巻 p. 56-78
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    本稿は2016年4月24日に開催された日本アーカイブズ学会2016年度大会の企画研究会の発表内容に基づき、博物館資料情報の記述、博物館資料情報の標準、ウェブと博物館情報、データモデルに関する報告を行う。博物館資料情報の記述では、本稿が扱う資料情報の種類を述べ、博物館資料情報の標準では、資料情報の記述、手続き・手順、データ標準について、既存の規則やメタデータセット、モデルを紹介する。ウェブと博物館資料情報ではEuropeanaとDPLAを例にデータ内容や公開の仕組み、日本における基盤情報の整備の必要性を述べる。データモデルでは、国際標準規格CIDOC CRMとEuropenaデータモデル、ならびにウェブでメタデータ共有・利用するための仕組みの解説を行う。

  • 寺澤 正直
    原稿種別: シンポジウム
    2016 年25 巻 p. 79-90
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー

    アーカイブズ記述の国際標準に係る新たな動きについて報告する。国際公文書館会議(ICA)はアーカイブズ記述のための概念モデルの開発するため、アーカイブズ記述の専門部会(EGAD)を2012年に設置した。その概念モデルはRecords in Context(RiC)と呼ばれる。EGADはRiCの開発目標として、(1)アーカイブズ記述の必須構成要素の識別と定義、(2)アーカイブズ記述の共有及び理解の促進、(3)新たな通信技術の活用、(4)関連する文化遺産コミュニティとの協力の促進、(5)アーカイブズ記述の伝統的な原則の尊重を挙げている。EGADは、それらを実現するため、用語集、概念モデル、オントロジーを作成するとしている。

  • 田窪 直規
    原稿種別: シンポジウム
    2016 年25 巻 p. 91-98
    発行日: 2016/12/31
    公開日: 2020/02/01
    ジャーナル フリー
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