アレルギー
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小児気管支喘息の気道過敏性 : 第2編 アセチルコリン吸入試験と室内塵抽出液による吸入誘発試験(第29回日本アレルギー学会総会)
稲垣 義彰金井 朗山田 政功吉田 政己上田 雅乃鳥居 新平
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1980 年 29 巻 2 号 p. 68-73

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抄録

77例の喘息児にアセチルコリン吸入試験, HD吸入誘発試験を行い, 次の結果をえた.1)喘息児の気道アセチルコリン閾値は88%が97×2^7μg以下であり, 非喘息児の気道アセチルコリン閾値はすべて97×2^7μg以上であった.2)気道アセチルコリン閾値とHDの吸入による1秒量の減少率との間には相関がみられなかったが, HD吸入誘発陽性群は, 陰性群に比べて気道アセチルコリン閾値は低かった(p<0.005).3)HDの吸入による遅発反応の陽性群は, 陰性群に比べて気道アセチルコリン閾値は低かった(0.01<p<0.025).4)気道アセチルコリン閾値と発病年令および罹患年数との間には相関がみられなかった.5)重症例は軽症および中等症例に比べて, 気道アセチルコリン閾値は低い傾向であった.(p<0.1).6)気道アセチルコリン閾値とヒスタミン閾値とは相関した(r=0.5, p<0.005).

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© 1980 日本アレルギー学会
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