アレルギー
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ラット腹腔肥満細胞の^<45>Ca Uptakeおよびヒスタミン遊離に対するCa^<2+>拮抗薬Nicardipineの抑制作用
谷崎 勝朗駒越 春樹大谷 純貴谷 光多田 慎也高橋 清木村 郁郎
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1985 年 34 巻 3 号 p. 204-209

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抄録

抗原刺激時のラット腹腔肥満細胞の^<45>Ca uptakeおよびヒスタミン遊離に対する, Ca^<2+>拮抗薬nicardipineの抑制作用について検討を加えた.1.肥満細胞の^<45>Ca uptakeに対するnicardipineの抑制作用は, preincubation time 0分から30分まではほぼ直線的に増強傾向を示し, 30分でほぼpeakとなり(% inhibition;42.5±5.0%), 以後preincubation timeを長くしても% inhibitionの有意の増強はみられなかった.ヒスタミン遊離に対する抑制効果は, ^<45>Ca uptakeに対する効果とほぼ同様の傾向を示した.2.肥満細胞の^<45>Ca uptakeおよびヒスタミン遊離に対して, nicardipineは0.05-5.0μg/mlの濃度では濃度依存性の抑制効果を示し, その% inhibitionは5.0μg/mlで最も高度であった(^<45>Ca uptake;61.4±6.5%, ヒスタミン遊離;24.9±8.4).しかし, nicardipineの高濃度(50μg/ml)ではむしろその効果は減弱する傾向が示された.

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© 1985 日本アレルギー学会
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