抄録
ネパールでは,トウモロコシの供給力を高めるため,集落ベースでの高収量品種の種子生産を推進している.本稿の課題は,チットワン地域における4集落を事例として,このような種子生産のシステムと収益性を分析することである.調査対象地域では,1995年より集落グループが設立され,試験機関やNGOの支援により,品種の選定や圃場の隔離,技術指導等が行われている.また,種子の等級区分や集出荷も集落ベースで行われている.さらに,このようなシステムによるトウモロコシ種子生産は,従来型のトウモロコシ生産と比較して,高い収益性を実現させていることが明らかとなった.