農林業問題研究
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個別報告論文
インドネシアにおけるエコツーリズム開発の実態
―西ジャワのカワープティの事例分析―
ヌリンシャー  ドウィンダ ナフィサーグナワン  ブディフソド  トゥグー内山 智裕
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2015 年 51 巻 3 号 p. 197-202

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抄録
エコツーリズムは過剰な開発等による環境破壊を防ぐとともに,地元住民への職の提供など経済的な価値もある一方,環境破壊につながる可能性もある.インドネシア・西ジャワのKawah Putihはエコツーリズムの対象として検証すべき地域である.当地域では国営会社Perum Perhutani(以下:PP)がエコツーリズムに取り組んでいる.本論ではKawah Putihを検討材料に,①PPに対する聞き取りから,対象におけるエコツーリズムのコンセプトを,②地元住民に対する聞き取りから,エコツーリズムへの関わりを,③来場者アンケートから,エコツーリズム活動への意識を,明らかにする.分析の結果,エコツーリズムの負の側面が次の通り示される.①PPは地元住民との関わりが薄くなった.②PPは地元住民と相談せずにツアーを行っており,地元住民には収入減少に対する不満が存在する.③来場者の多くは環境保護は大切だと考えるが,寄付等の意思のある人は少ない.
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© 2015 地域農林経済学会
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