秋田県総合食品研究センター報告
Online ISSN : 2760-2605
Print ISSN : 2185-6699
NIRSによる脳血流変化量に基づく食品の嗜好性判断
熊谷 昌則
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2011 年 2011 巻 13 号 p. 1-6

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抄録
NIRS (Near Infra- Red Spectroscopy)は、波長700〜1000nmの近赤外光が生体組織への透過性があり、しかもヘモグロビンの酸素化状態によって、光の吸収•散乱の度合いが変化することを利用して、頭皮上から非侵襲的に脳機能をマッピングする方法論であるい。本研究の目的は、ある食品を見て、その外観からおいしそうかどうか、食べたいかどうか、などといった嗜好性や感性情報を、口頭などで意思表示させることなく、NIRSで測定した脳血流変化を指標として脳から直接、読み取れないかどうかを検証することである。その結果、食品の外観評価時における被験者の嗜好選択の違いが前頭前野両側部表層の脳血流量に何らかの影響を及ぼしていることが示唆されたが、その応答には個人差があり、異なる被験者間でも普遍的な性質を見いだすにはいたらなかった。しかしながら、同一の被験者内で構築された判別モデルを使えば、その被験者個人がどう感じているかどうかを予測できる可能性がある。
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© 2011 秋田県総合食品研究センター
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