農村計画学会誌
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農村計画論文集
持続的土地利用計画に向けた海岸侵食域の危険度評価
―ベトナム紅河デルタ南部を事例として―
室岡 瑞恵春山 成子
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2005 年 24 巻 Special_Issue 号 p. S109-S114

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抄録
ベトナム北部紅河デルタは、人口が集中し、土地利用の高度化が顕著である。この地域では集約農業が行われているが、洪水や高潮災害などの水関連災害に脆弱である。特に南部デルタ沿岸域では近年、海岸侵食による被害が大きくなっており農地被害のみならず、沿岸部の地域社会に軋轢と組織変化をもたらしている。それにもかかわらず、海岸線変化とそれによって引き起こされる被害の予測に関する議論はほとんどなされていないばかりか、地域防災計画も皆無に等しい。本研究では、土地利用計画が未策定である紅河デルタを実例として、JERS-1合成開口レーダ (SAR) による1994年から1998年までの衛星画像8枚を重ね合わせ、海岸線を得ることにより海岸線動態値 (CDI) を求め、対象地域の侵食、堆積特性を明らかにした。さらに、海岸線動態値および海抜と堤防データを利用してリスクマップを作成し、海岸侵食の観点から現状の土地利用の脆弱性評価を試みた。
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© 2005 農村計画学会
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