応用地域学研究
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デジタル化が医療施設集約に及ぼす影響―民意と社会的最適との齟齬に着目して―
髙瀬 陸小林 隆史大澤 義明
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 2021 巻 25 号 p. 15-26

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抄録

我が国では各地で「地域医療構想」が策定され病院の集約が検討されている。一方で、5Gなどの最新技術によるデジタル化の進歩で、病院間の連携はスムーズになり、そして住民は自宅で医療サービスを享受できるようになる。この二種類のデジタル化は病院の集約化にどのような影響を与えるのか、線分都市モデルを通して、投票と費用最小化との間に生じる齟齬、多数決のパラドックスに及ぼす影響を抽出する。さらに、集約化が進む医療高度化時代の費用構造に限定すると、投票ではハコモノ行政と揶揄される非効率な選択がされること、自宅病院間のデジタル化が改善、病院間デジタル化が改悪になることを明らかにする。

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© 2022 応用地域学会
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