美術教育
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研究論文
図画工作科における詩教材と「置き換え」の手立ての効果
—デザイン思考を援⽤した描画モデルに基づく考察—
有川 貴子
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2026 年 2026 巻 310 号 p. 6-16

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抄録
本論は、図画工作科の描画活動において、詩教材と「置き換え」の手立てが児童の「主題」の発想にどのような効果をもたらすかを考察するものである。児童の思考の過程に即した描画活動モデルとして、デザイン思考の「Double Diamond Model creative process」を援用し、詩教材との出会いから表現に至るまでを描画活動モデルとして4つの過程に整理した。詩教材は児童の感覚に訴え、児童の思考を喚起し、対象についての潜在的なイメージを刺激する。それが前研究で取り上げた「出来事」の内容であると考察した。そして「出来事」は、児童が「主題」を発想する「きっかけ」として働く。また、教員による2つの「置き換え」の手立ては、詩教材から得た「出来事」を言葉やスケッチに変換することで、児童の思考の収斂や発散を促し、「出来事」の認識や、言葉優勢の思考から視覚優勢への思考の変換を円滑にすることを明らかにした。また、児童の思考の過程に基づいて創造的な描画活動を考察することは、教員が詩教材を用いた描画活動の構想や支援の在り方を考える手掛かりとなることを見出している。
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