美術教育
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研究論文
学校教育における地域伝来の仏像の有用性に関する実践的研究II
—中学生を対象とした地域伝来の仏像をもとにした修学旅行事後学習を中心に—
島口 直弥
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2026 年 2026 巻 310 号 p. 18-31

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抄録
中学校の修学旅行事前学習での仏像の造形的なよさや美しさを味わう対話的な鑑賞、仏像の歴史的・文化的、学術的な価値を通した教科等横断的なプログラムは生徒の仏像への興味・関心を高め、旅行中・旅行後も高水準を維持する。しかし、旅行中の仏像鑑賞は造形要素への着目、自分なりの意味付け・価値付け、歴史的・文化的、学術的な価値の想起が希薄となる。本研究では地域伝来の仏像をもとに修学旅行事後学習を実践した。旧都の仏像と同時代・同様式で、類似性・関連性を有する作例は各地に伝来する。生徒に身近な作例をもとに修学旅行事後学習を行った結果、仏像への興味・関心の高水準での維持、仏像の造形的な要素への着目や意味付け・価値付け、仏像の歴史的・文化的な価値、学術的な価値の理解を促し、地域社会の形成者として伝統文化を守り伝えようとする意識の涵養につながった。これは生徒の資質・能力「地域の文化に対する関心・愛着と多面的・多角的な理解のもと、その存在や価値を発信したり守り伝えたりする方法を探究・実行する力」の育成に寄与し、学校教育での地域伝来の仏像の有用性を示す。
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