美術教育
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研究論文
幼児期の「遊び」と能動的な「教科学習」にみる構造の共通性
—造形表現領域における遊びの感受・触発に着目した縦断的調査からの考察—
山中 慶子
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2026 年 2026 巻 310 号 p. 72-85

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抄録
本稿は、幼児期の「造形行為を伴う遊び」の経験や興味関心が、小学校低学年期の「教科学習」へと接続するプロセスを質的に分析することで、「遊び」と「学習」との共通性を明らかにすることを目的とする。そのため、子どもの幼児期・児童期を2年間にわたり縦断的に観察調査し、「感受・触発の場面」、「『共有』、『模倣』にみる他者との関わり方」の2つの視点から考察を行った。その結果、感受・触発の場面は、幼児期と児童期とで類似した傾向があること、一方、他者との関わり方は、社会性の発達という側面から変化していく可能性が示唆された。また、教科学習の中で、子どもは外界の事物からの感受・触発を契機に、教授された知識を自分の経験に照らし合わせ意味として自覚していく可能性が考えられた。さらに、知覚者が外界と新たな関係を構築しようとする時、その行為は、「遊び」とも「能動的な学習(探索)」ともいえることから、感受・触発を起点とする構造は「遊び」と能動的な「教科学習」に共通するメカニズムであることが考えられた。
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