芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
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一般論文
拡張現実感技術を用いたタンジブルインタフェース
加藤 博一Billinghurst MarkPoupyrev Ivan鉄谷 信二橘 啓八郎
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2002 年 1 巻 2 号 p. 97-104

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抄録

人間にとって自然で直感的なインタフェースを設計するためのデザインコンセプトとして,Tangible User Interfaceをあげることができる.このコンセプトに基づき設計された拡張現実感システムを我々はTangible Augmented Reality Interface と呼び,そのプロトタイプシステムをいくつか試作してきた.本論文では,このTangible Augmented Reality Interface について,その特徴,有効性を説明する.また,具体的なプロトタイプシステムとして「Magic Book」および「Magic Paddle」を紹介する.Magic Book は,仮想3次元絵本であり,ユーザは実際の本の上に,仮想的な3次元オブジェクトを見ることができる.さらに,そのシーンの中に入り込むことも可能である.また,この仮想世界の中で,複数のユーザがコミュニケーションをとることもできる.Magic Paddleは,仮想のミニチュア家具のレイアウトシステムで,紙製のパドル(へら状の物体)で,仮想の家具に対する操作ができる.直感的なインタフェースが実現されており,容易に3次元オブジェクトの操作ができる.

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© 2002 加藤博一, Mark Billinghurst, Ivan Poupyrev, 鉄谷信二, 橘啓八郎
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