2018 年 17 巻 1 号 p. 41-51
本研究では,ラッピングにおけるリボンの装飾パターンに着目した印象調査とその可視化結果について報告する.リボンの装飾は,世界中で利用される一般的なラッピング様式であり,掛け方,結び方,配置を変化させるだけで,多様な印象を演出できる贈り物を彩る身近な芸術表現の一種でもある.リボンの掛け方,結び方,配置を変更することで,異なる印象を与えることができるものの,それらの印象に関する体系化された指標はないため,現状では個人の好み,あるいは,店舗ごとのコンセプトによって装飾している.そこで,リボンの装飾に関する印象を調査することで,各リボンの装飾パターンにおける印象の違いを明らかにすると同時に,その調査結果を可視化することで,一般の人々でも得られた知見を活用できる有益な情報を提供する.