抄録
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングなどのように、大画面・ディスプレイでの画像・動画の表示が普及しつつあり、各種の条件下でのLED ディスプレイとプロジェクターのいずれが優れているかの比較が重要である。 本研究では200インチLED ディスプレイと200インチスクリーンとプロジェクターを用いた2種類の表示を行う実験環境を用意し、照明有と照明無の2つの明るさ条件と、アートとテキストの2種類のコンテンツを使用し、3要因からなる計8種類の環境下で、24人の被験者を対象とした心理実験を行なった。得られた結果について5段階のスコアの平均値の比較と8条件間の多重比較を行い、アート+消灯+LED の条件が他よりはるかに良い結果であることが判明した。次に、より詳細な分析結果を知るために、3要因分散分析を実行し、3つの要素が互いにどのように影響するかを明らかにした。