芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
ISSN-L : 1347-2267
一般論文
3 次元計測点群に基づく土器片の上下方向と高さ位置推定手法に関する検討
木下 勉李 春元吉川 和杜今野 晃市
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2022 年 21 巻 2 号 p. 87-96

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抄録
遺物である土器は多くの場合バラバラの状態で出土し,人手により復元される.しかし,土器の復元には専門的な知識や経験が必要であり,土器片の汚損や破損といったリスクもある.そこで,コンピュータを用いた土器の復元を支援する研究として,土器片の隣接情報を用いて復元を行う研究がある.しかし,土器片の初期配置を人手で行うため,復元を行うユーザーの負担が大きい.そこで本研究では,土器片の3次元計測点群を元に,上下方向と高さ位置を推定する手法を提案する.本手法では,3次元計測点群で表現される土器片を複数の平面で切断後,各断面を円で近似し,複数の円の中心点や半径に基づいて土器片の上下方向や高さ位置を推定する.本手法を完形土器点群の一部を切り出した土器片点群と,土器片から復元が行われた土器片点群に適応し,手法の有効性と課題を確認した.大きな土器片点群であれば,精度よく上下方向と高さ位置の推定を行うことができた.
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