抄録
布のねじり折りと縫い留めで造形する花紋スモッキングに対し,本稿ではねじり折りに対するモジュールに基づく花紋スモッキングの組合せを提案する.著者らは展開図の折り線への山谷の割当てを保存しながら花紋スモッキングを組み合わせる枠組みを提案したが,広範囲にわたる花紋スモッキングの展開図を作成することは容易ではないという課題があった.本稿では展開図の単位となるねじり折りに対するモジュールを定義し,モジュールの結合に基づく花紋スモッキングの組合せを提案する.モジュールに基づく展開図の幾何的な性質を示すとともに,モジュールを結合したユニットのタイリングを活用する枠組みも示す.これまで難しかった無限に拡がる展開図の作成も可能となり,布の広範囲にわたる花紋スモッキングを造形しやすくなると期待される.モジュールに基づく展開図をGeoGebraを用いて作図し,花紋スモッキングを施した服飾を制作して本稿のアプローチを検証した.