芸術科学会論文誌
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一般論文
特異点グラフと文字認識技術を利用したボリュームデータの類似状況の可視化
渡場 康弘酒井 晃二小山田 耕二金澤 正憲
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2006 年 5 巻 1 号 p. 11-17

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抄録
特異点グラフと文字認識技術を利用して, ボリュームデータ間の類似性を視覚的に比較できる手法を提案する. 特異点グラフは, ボリュームデータの特徴を三次元空間における曲線という単純な図形で表現したものである. そこで, 特異点グラフを比較するために, 二次元空間で曲線を比較する手法である文字認識技術を利用した通過ボクセル判定法を考えた. この手法は, 文字画像を各ピクセルの値で比較する手法を拡張したもので, ボクセル単位でグラフの通過状況を比較する手法である. そして, ボクセルごとの判定結果に従ってボクセルの色を決めることによって, その類似状況を可視化することが可能である. しかし, この手法にはいくつかの問題点がある. そこで, グラフが細かい線分で構成されていることから, 文字認識技術の1つである方向線素特徴ベクトルを利用して, 通過ボクセル判定法の問題を解決した.
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© 2006 渡場 康弘, 酒井 晃二, 小山田 耕二, 金澤 正憲
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