1979 年 87 巻 2 号 p. 157-163
Parkinson 病の歩行障害としてすくみ足(Frozen gait)現象がある。此の現象は振戦による筋の強剛がその一因と考えられる。即ち重心図などから観察すると6~7Hz近辺の振戦の power spectrum を得る。実験的に下肢筋の電気刺戟を行い筋の強剛を作るとやはり自動制御的機構の抑制が5Hz~7Hz刺戟で起る。これは中枢からのFeedforward する情報が freezing される状態で Parkinson 病のすくみ足現象もこの辺りに1因があると考えられた。