ナミビアの3~17歳の男49名,女61名のホッテントットと,白人との混血であるナミビアのレオボス•バスターと南アフリカのケープ•カラードの1~21歳の男124名,女113名の,手のX線像から計測された第二中手骨の長•幅径と長幅指数について,暦年齢とTW2骨格年齢とから成長が論じられた。成績は主にアメリカ黒人と白人,そして日本人の結果と比較された。骨格年齢によると,ある臨界期に達するまでは,中手骨の長•幅径はこれらの集団間で差がない。臨界点から増加率に差が見られ,以後,両測度はホッテントットと日本人よりもレオボス•バスターでより大きい。しかし,成熟時の中手骨の長幅指数では,ホッテントットとその混血集団はアメリカ黒人と白人に似て,日本人よりはわずかに小さいと思われる。