人類學雜誌
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ホッテントットの第二中手骨の成長
木村 邦彦Kunihiko KIMURA
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1981 年 89 巻 1 号 p. 85-98

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抄録

ナミビアの3~17歳の男49名,女61名のホッテントットと,白人との混血であるナミビアのレオボス•バスターと南アフリカのケープ•カラードの1~21歳の男124名,女113名の,手のX線像から計測された第二中手骨の長•幅径と長幅指数について,暦年齢とTW2骨格年齢とから成長が論じられた。成績は主にアメリカ黒人と白人,そして日本人の結果と比較された。骨格年齢によると,ある臨界期に達するまでは,中手骨の長•幅径はこれらの集団間で差がない。臨界点から増加率に差が見られ,以後,両測度はホッテントットと日本人よりもレオボス•バスターでより大きい。しかし,成熟時の中手骨の長幅指数では,ホッテントットとその混血集団はアメリカ黒人と白人に似て,日本人よりはわずかに小さいと思われる。

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