人類學雜誌
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個人発育からみた身長、体重の最大発育年齢の出現順について
佐竹 隆, 菊田 文夫, 尾崎 公
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1989 年 97 巻 2 号 p. 189

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抄録
縦断的発育研究は,個の発育の変化を明らかにしようとするものであるが,その主旨にそった解析となると十分に行われているとはいいがたい。そこで,各個人の発育の特長を明らかにすべく,身長,体重について年2回,6年間にわたる男子16名,女子21名の縦断的な計測値を基に,個人ごとに各形質の発育曲線をスプライン関数を用いて描き,その発育曲線から最大発育年齢を求め,身長,体重の最大発育年齢の出現順序(sequence)を決め,横断的な発育の結果と比較検討した。
sequence を横断的な発育の観点からみていくと,従来の結果と同様,身長,体重の順である。しかし,縦断的な発育の観点から個人的にみていくと,体重,身長の順で出現する者が,男子で25%,女子で14%存在し,身長,体重といった身体発育の代表的な形質にも,最大発育速度の出現順序に個体変異のあることが明らかになった。
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