2022 年 2 巻 1 号 論文ID: SC-2022-1
音声研究のための利用価値の高い音声素材の収録のためには、収録の物理的条件を記録する必要がある。 録音系の音圧較正は、そのための出発点となる重要なステップである。ここでは、広く普及しているスマートデバイスを用いた較正の可能性についての検討状況について報告する。日常の環境において適切な較正を行うためには、機器そのものとあわせて、実施可能な手順と、それらに伴う誤差を把握しておく必要がある。ここでは、デジタルデバイスと離散時間系の信号処理の特徴を活かした、幾つかの方法について紹介する。