2022 年 2 巻 3 号 論文ID: SC-2022-23
大学講義は対面授業に戻りつつあるが、リモートで実施していたさいの工夫を活かすことにより授業理解の促進を図ることは重要であると考えられる。本稿では、オンデマンド形式で大学の言語聴覚士養成課程の前期・後期の音響学・聴覚心理学の講義で行った際の音響学の体験的な演習課題や動画視聴について報告する。言語聴覚士として臨床と音響学の結びつきを解説するのみならず、大学講義として音響学の学問的探究に興味を持ってもらうことを意識して全30 回の授業を構成している。受講生の関心が集まった事項や学習にかかった時間などについてもあわせて報告する。