2023 年 3 巻 4 号 論文ID: SC-2023-26
絶対音感がないと、ドとかレとかの正しい音高を再現するのは難しいが、記憶に残っている音源がオリジナルのままであれば、それを思い出すことによりその音高を再現できることになる。そこで、記憶に残るメロディーを想起することにより、それがオリジナルのままか否か、違う曲があれば、それはどういう場合かを検討した。結果、好きで普段よく思い出したり歌ったり演奏していた曲よりも、好きでもないが頭にこびりついてしまっていた曲や、声楽よりも楽器の音の方がオリジナルのまま再現できる可能性が高いことが分かった。また、絶対音感はなくても脳内で自在にキー変換して音楽を再現、楽しむことができることより、脳の偉大さを再認識した。