我々はインサイドセールスの音声における音響特徴を研究し, その知見を, 営業成績の推定や商談会話のための発話訓練に活用することを目指している. 本研究では, インサイドセールス場面を対象に音声の印象推定モデルを構築した. 言語的情報の統制のため, 模擬商談音声を収集し, クラウドソーシングを用いて音声の印象評価を行った. 印象評価結果を観察したところ, 努力の最小化と呼ばれる行動をとる評価者が存在した. そのため, 本研究では評価時間や一致率, 標準偏差などから評価者の選定を試みた. 検討の結果, 評価時間による評価者選定を行うことで印象推定モデルの精度が向上することが確認された.
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