1997 年 40 巻 3 号 p. 178-182
定年退職時の自衛官 (51-54歳) 114名を対象に, HEARING DISABILITIES AND HANDICAP SCALE (HDHS) によるアンケート調査と純音聴力検査を施行した。 純音聴力検査から難聴群 (約80%) と正常群 (約20%) に分けてHDHSスコアを検討すると, 有意差をもって難聴群のスコアが高い値を示した。 しかし平均聴力レベルとHDHSスコアの相関係数は0.31と相関の程度は低かった。 HDHSの設問別の検討では, 聴覚的なdisability (主に会話の聴取) を訴える者が多かった。