AUDIOLOGY JAPAN
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突発性難聴の予後に関する検討
松本 州司澤田 正一柿木 章伸竹田 泰三
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キーワード: 予後因子, 改善率, 高低音差
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2000 年 43 巻 2 号 p. 89-92

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抄録

当科において治療した突発性難聴70症例の予後因子について検討した。 年齢, 治療開始までの日数, めまいの有無, 初診時聴力レベル, 高低音差について改善率を用いて, t検定で解析した。 予後不良因子は, 1) 40歳以上のもの, 2) 初診日が発症後8日以上経過したもの, 3) 初診時聴力レベルが60dB未満, 或いは80dB以上のもの, 4) 高低音差が0以上のものであった。 めまいの有無と予後には相関を認めなかった。 予後不良因子が2因子以上ある患者群では聴力レベルとは関わらず予後が不良であった。

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