AUDIOLOGY JAPAN
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新生児聴覚スクリーニング後の精密検査機関受診児の経過について
仲野 敦子工藤 典代有本 友季子
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2007 年 50 巻 6 号 p. 665-670

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抄録

2000年から2004年12月までに, 新スク後に精査目的に当科を受診した80例 (男児52例, 女児28例) を検討した。紹介状への記載も不十分で, 新スクの説明がきちんと行われていない症例が多く見られ, 20例 (25%) は検査方法が不明であり, そのうち7例は検査結果の詳細も不明であった。80例中両側難聴24例 (30%), 一側難聴22例 (28%) が発見された。一側 refer 37例中の1例は両側難聴であった。ABR検査日に受診していない症例が対象80例中10例 (13%) で, 両側 refer 3例と一側 refer でありながら両側難聴であった一症例が含まれていた。新スクから両側難聴の診断がついた症例は, 早期から補聴器の装用, 療育機関への紹介を行えていたが, 診断確定前に通院が途絶えている症例が予想以上に多く, 精査機関における説明や経過観察方法にも再検討の必要があると思われた。

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