抄録
山口大学、山口県立大学、及び山口学芸大学の3大学連携による「ひとや地域(まち・文化・教育)のwell-beingに貢献する文系DX人材の育成事業」は、2022年8月に文部科学省の地域活性化人材育成事業に採択された。本事業における連携開設科目、並びに各大学のSPARC関連科目を運営し、受講生のエビデンスを適切に記録・保存するため、大学間で共同利用可能な学習管理システム(LMS)が必要になる。しかし、いずれの大学も他大学と共同利用可能な学習管理システムを有していない。そこで我々は、3大学で共同利用可能なLMSを新たに構築することとした。本稿では、現在構想中の大学間共同LMSの概要、システムの構築・運用に関する課題とこれまでの取り組み、及び本LMSが整備されるまでの暫定版として構築したLMSの概要について述べる。