抄録
京都大学では2013年よりオープンソースのLMS Sakaiを利用した学習支援システムPandAを全学の学習支援基盤として提供している. 2019年度までの利用率は全授業の10%程度にとどまっており, 利用拡大が課題となっていたが, 2020, 2021年度はCovid-19感染症対策のためのオンライン授業を支える基盤として, 主に動画配信ツールの利用のためのプラットフォームとして広く普及した. 2022年度から全面対面授業の再開の方針に伴い, オンライン授業への需要は減少したが, LMSの利便性が広く周知されたこともあり, 2023年度も引き続き高い利用率となっている. 本稿では本学での, パンデミック対策前後のLMSの利用状況の比較報告を行う.