大阪物療大学紀要
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平成24年度図書館学生利用者満足度アンケート集計結果概要
李 強小縣 裕二蔭山 勝弘西浦 素子山田 八重子三羽 信比古
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2013 年 1 巻 p. 59-66

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抄録

本学図書委員会は、平成24年7月26日において、学生利用者に対するアンケート調査を実施した。この目的は、利用者の図書館業務の各サービスに対する認知度、利用度、満足度などを図り、要望を聞き出し、本学図書館のサービス改善、および、認知度向上に寄与するものとした。回収したアンケートは計143枚で、その内訳は1年生77枚、2年生66枚だった。有効回収枚数は無効枚数2枚を除き、計141枚であり、学生総数165名に対して回収率は85.5%だった。アンケート回収率は、9割近くに達していることから、今回の調査結果がおおむね全学生の意見を反映していると考えられる。なお、このアンケートから得られたデータを使用し、「Excel統計2012ソフト」を用い、全質問の平均値と構成比を算出した。一部の質問に対してクロス集計を行った。さらに、満足度について、点数化した上、学年別に加算・平均し、学年別にて両者間のT検定を行なった。アンケート回答結果の概要は、次の4点に集約される:(1)図書館の利用状況については、全体的に利用が少なく、殆どまたは1回も利用していない学生が52.9%だった。(2)サービスの満足度については、開館時間のほか、職員の親切さにおいても、おおむね満足していることが伺えた。(3)図書館資料の充実について、学術書以外の一般図書への要望があった。(4)館内設備・環境についての満足度は他の項目に比べやや高かった。室内環境について、「静か」が47.3%なのに対して、あってはならない「騒がしい」が僅かでも6.9%あり、具体的な要望が複数寄せられていた。以上より今後の対応として、主に、図書館利用の促進・一般図書購入の検討・静粛環境の保全が挙げられる。

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