2017 年 6 巻 1 号 p. 127-139
筆者らは,自宅受験のような監督者不在のオンライン試験において,不正行為判別を自動化する方法について検討している.受験時に行われる不正を自動検出できるようになれば,評価への信頼を保つことにつながり,オンライン試験の公平性を高められる.ここでは,受験者の眼球運動に着目し,イヤホンなどを使用した聴覚利用型不正行為をアイトラッカによって判別する手法を提案する.受験者が課題文を読み,解答する形式の試験を想定し,課題文を普通に読解する課題と,読解偽装しながら音声課題を聴取する二重課題を設定して眼球運動特性を比較し,提案手法の有効性を検証する.