健康科学大学紀要
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地域貢献を目指した看護学部の役割
健康促進と看護学部の地域貢献活動に対する住民ニーズに基づく検討
渡邉 美樹篠原 亮次
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2019 年 15 巻 p. 85-92

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抄録
【目的】
 地域住民の健康および健康なまちづくりへのニーズや看護学部による地域貢献活動へのニーズに基づく看護学部の役割を検討すること
【方法】
 対象は,A大学看護学部が設置されているB市に在住あるいは就業している成人171人である。調査方法は,質問紙調査を実施した。分析は,エンパワメント技術モデルに基づく目標戦略設計を用い,住民のニーズを反映させてB市の健康なまちづくりのために,看護学部がどう戦略的に役割を担うかの要因を抽出した。
【結果】
 看護学部の役割として,《地域住民との交流》《住民の健康づくり支援》《地域で活躍できる看護職の育成と就職支援》《災害看護の拠点》《学校連携による継続的な健康教育》《関係機関との連携》の6領域9つの下位項目が分類された。
【結論】
 看護学部による住民の健康維持・増進支援、地域で住民の健康づくりに貢献できる専門職の育成,関係機関との連携による住民の安全と安心を支える活動が看護学部の役割として示された。
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