ヒトの足は歩行中に大きく変形し, これが足と靴の適合性を低下させる要因のひとつになっている. 本研究では, 3次元デジタイザで計測した静止立位時の足形状メッシュを, 8台のカメラで撮影した20の足骨格特徴点位置に合わせて変形することで, 歩行中の足部骨格運動と足表面形状の同時計測を行った. また, 透明な甲素材と円形標点を使用することで, 靴歩行時の足変形も計測もできるようにした. 皮膚表面上に貼り付けた標点位置と骨格位置を超音波画像診断装置で計測した結果, 踵挙上時の標点位置と骨格のずれは楔状骨点で骨軸方向に最大6mmであったが, 関節角度への影響はほとんどなかった. 裸足歩行とヒール高50mmのサンダル歩行時の足変形を計測した結果, ヒール高によって骨格姿勢は変化するが, 縦アーチ変形に伴う屈伸方向の関節運動や体表面積変化率の変化傾向は裸足歩行時とほぼ等しいことがわかった.