2012 年 21 巻 p. 121-131
切離力覚シミュレータの研究として演算モデルベースのシミュレータがあるが, 計算速度の制約などで不自然さの課題が残る. 本研究では, 実際の切離作業にて, メス刃先と対象の力学的相互作用を記録でき, 記録データと作業中の測定データとの差分をコンピュータ・グラフィクスにて提示するシステムを試作し, 基礎実験を行った. まず, 3種のゴムシートをメスでなぞる際の力学的相互作用を計測し, 測定量の変位, 作用力とその組立量の分析結果から材料間の特徴を示し得ることを確認した. さらに, ビニルテープの切離課題において, 見本データと実作業の違いの視覚フィードバックを行うことで, 試行間のばらつきを抑制できる傾向が確認された.