2016 年 23 巻 p. 205-212
建設現場において高齢作業員の離職と若年作業員の減少が大きな課題となっている. この要因の一つに身体的負担の大きさが挙げられる. 身体的負担を軽減することができれば, 高齢作業員の離職率の低下や若年作業員の雇用促進が期待できる. 本研究では, 弾性素材が筋の収縮方向に張力を発生させることで建設作業をアシストする建設作業用アンダーウェアに着目し, そのアシスト機能の評価を行った. 3種類のアンダーウェアを用いてそれぞれ別の建設作業模擬実験を行った. 結果より, 配筋模擬実験と壁塗り模擬実験においては三角筋において設計思想通りのアシスト効果が得られている事が確認できた.