主催: NPO法人バイオフィリアリハビリテーション学会, 共催, NPO法人高齢市民が活躍するための社会技術研究会, 後援, 厚生労働省, 愛知県, 豊橋市, 豊橋創造大学, 財団法人テクノエイド協会, 財団法人日本障害者リハビリテーション協会, 社団法人全国老人保健施設協会, 社団法人日本理学療法士協会, 社団法人日本作業療法士協会, 日本リハビリテーション工学協会, 日本生活支援工学会, 日本経済新聞社
p. 51
誤嚥性肺炎を契機に嚥下障害と診断され絶飲食・経管栄養となった1症例において,経口摂取再獲得に向けて摂食介助方法を検討した.右麻痺,右側の顔面神経麻痺(痙性)のため体幹が右方に傾き,開口したまま嚥下しやすいことから?@食前後の口腔ケアと発声練習,?A座位姿勢の傾き補正,?B口唇閉鎖と息こらえ・うなずき嚥下を指導実践し,?C咳嗽訓練を継続的に行った.その結果,胃管抜去され肺炎を起こすことなく三食経口摂取することが可能となり,約1ヶ月で2kg以上の体重増加がみられた.看護学的視点で摂食・嚥下・呼吸状態を観察し,誤嚥しにくい体位や摂食介助方法を工夫することで経口摂取が可能となることが示唆された.