主催: NPO法人バイオフィリアリハビリテーション学会, 共催, NPO法人高齢市民が活躍するための社会技術研究会, 後援, 厚生労働省, 愛知県, 豊橋市, 豊橋創造大学, 財団法人テクノエイド協会, 財団法人日本障害者リハビリテーション協会, 社団法人全国老人保健施設協会, 社団法人日本理学療法士協会, 社団法人日本作業療法士協会, 日本リハビリテーション工学協会, 日本生活支援工学会, 日本経済新聞社
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K市で行われている健康体操教室の参加者像を把握し、下肢を中心とした運動を加え、介入前後で運動機能テスト、Quality of Life(以下QOL)の評価を実施し運動効果をみることを目的とした。対象は健康体操教室に参加している34人。評価項目は運動機能テストでは握力、開眼片足立ち時間、5m通常歩行時間など、QOL評価では自己記入式QOL質問票(以下QUIK)を運動指導前および3ヶ月後に計測した。健康体操教室参加者の運動機能の平均値は基準値を上回っているが、QUIKの点数は同年代と比べると「幾分不良」とみられた。指導した運動を継続していたのは15人であり、この15人に効果測定を試みた。介入後改善がみられたのは歩行項目であった。QUIKでは全項目で介入前後での変化は見られなかった。今回、運動機能項目で全体的に有意な結果が得られなかった理由は、運動の負荷量が個人にあわせたものではなく適確ではなかったことなどが挙げられる。