抄録
我々はテクノエイド協会の助成により、訓練対象の3割以上の寝たきり老人が何らかの歩行を再獲得した新たなリハ手法(タキザワ式)を研究し、その効果を確認している。このことは、「介護に依存」することから「自立可能」であることを知り、高齢者が自立へ向かうことは社会崩壊を防ぐことにも繋がる。そこで、国民生活・福祉の向上に寄与するため、可能な限り多人数の高齢障害者の日常生活が「介護・依存ではなく、自立する」ことを目指し、在宅生活におけるリハ・ケア実施について、障害者の意欲を高めることが出来、同時に障害者自身がリハを実施する中で、中核機関と在宅リハの有機的なネットワークを構築し、機能的な連携を図りうるシステム構築(バイオフィリア リハ ネットワーク構築(注参照))を試行した。その実施のために、平成17年度独立行政法人福祉医療機構助成事業「高齢障害者自身による地域リハ・ネット構築事業」講演会を2005年7月2日に豊後大野市総合文化センター「エイトピアおおの」で開催した。講演録を複刻予稿集として再発行した。