バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
ISSN-L : 1884-8672
第21回バイオフィリア リハビリテーション学会
会議情報

ご挨拶
第21回大会に向けて
田中 敏幸
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 2-

詳細
抄録

 2017年に開催される第21回大会は医療法人社団立花整形外科の和田里佳先生を大会長に迎え、横浜市のかながわ県民センターで開催することとなりました。和田先生のご専門はリハビリテーション医療であり、これまでに数多くの研究をされています。研究を通して、どのようなリハビリを行うことが患者にとって効果的なのかを、理学療法士の立場から考えて研究を推進しています。また、これまでの国際バイオフィリアリハビリテーション学会において、多数の研究成果を発表されており、今年の大会に素晴らしい大会長を得たと喜んでいます。

 高齢化社会となった近年では、リハビリ科の医師、理学療法士、大学が一体となって、新しいリハビリのあり方を考えていくことが必要不可欠です。

 リハビリの分野ではすでに、一人の患者に対して理学療法士が1対1で対応する現在のシステムに限界が生じています。今後の高齢化社会では、一人の理学療法士が複数の患者に対応する新しいリハビリシステムが必要になります。患者一人ひとりについて脳の損傷部位が異なり、異なるリハビリが必要となるので、それぞれの患者に対して利用する器具を変えていく必要があります。また、それらの器具をどのように用いることが一番効果的なリハビリなのかを考えることも必要です。新医療システムの提案・器具の開発・リハビリのシステム設計、これらを有機的に結びつけることによって、次世代のリハビリシステムが完成していくと考えています。

 研究発表と交流を通じて、第21回大会がリハビリの分野での新たなイノベーションを起こす機会になれば幸いです。

著者関連情報
© 2017 バイオフィリア リハビリテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top