生物物理
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2025 年 65 巻 4 号 p. 234

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生物物理Vol. 65(3), 159-161(https://doi.org/10.2142/biophys.65.159)に掲載しました記事において,著者からの申し出により下記の通り訂正いたします.

なお,学会ウェブサイトならびにJ-STAGE(オンラインジャーナル)ではすでに修正済みです.

p.160,「4.DMSによる変異体アトラスの取得」段落

【誤】

構造情報の取得と並行して,我々はAsCas12fを構成するN末端からC末端までの各アミノ酸残基を,それ以外の19種類全てのアミノ酸に置換したAsCas12fライブラリーを作成した.このような網羅的なライブラリーの活性評価を,発現ホストのフェノタイプと共役させることで行う実験系は,Deep mutational scanning(DMS)と呼ばれる.我々は,レンチウイルスによってgfp遺伝子を組み込んだHEK293T細胞のGFP蛍光をバイオマーカーとし,AsCas12fによるゲノム編集依存的にGFP蛍光が消失する実験系を構築した.これに,上記のAsCas12fライブラリーをトランスフェクションし,各アミノ酸点変異がAsCas12fの活性に与える影響を網羅的に検証することで,世界に先駆けてCRISPR-Cas酵素に対するDMSを実現した5)図3).その結果,AsCas12fの細胞内におけるゲノム編集活性を20%以上向上させる点変異を約200個同定することに成功した.

【正】

構造情報の取得と並行して,我々はAsCas12fを構成するN末端からC末端までの各アミノ酸残基を,それ以外の19種類全てのアミノ酸に置換したAsCas12fライブラリーを作成した.その際,AsCas12f遺伝子の下流にgfp遺伝子を組み込んだ.このレンチウイルスを,gfp遺伝子領域を標的とするガイドRNAを発現するHEK293T細胞株にトランスダクションした.この系では,まずGFP蛍光を有する細胞をソーティングすることで,AsCas12f変異体が搭載されたレンチウイルスが感染した細胞のみを選別できる.その後数日間培養すると,AsCas12f変異体によるDNA切断効率の強弱によって,細胞のGFP蛍光消失の強弱が連動するようになっている.このような網羅的なライブラリーの活性評価を,発現ホストのフェノタイプと共役させることで行う実験系は,Deep mutational scanning(DMS)と呼ばれる.我々は,上述の系を用いることで世界に先駆けてCRISPR-Cas酵素に対するDMSを実現した5)図3).その結果,AsCas12fの細胞内におけるゲノム編集活性を20%以上向上させる点変異を約200個同定することに成功した.

 
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