Bird Research
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短報
沖縄本島におけるコガネノウゼンに対するメジロの吸蜜行動について
籠島 恵介
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12 巻 (2016) p. S1-S5

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抄録

 沖縄本島において, 南米原産のコガネノウゼン Tabebuia chrysotricha に対するメジロ Zosterops japonicus の吸蜜および盗蜜行動を観察した.メジロは嘴が短く,またホバリングができないため,本来のポリネーターのハチドリとは違って,枝に留まって盗蜜をしていた.メジロは主に萼と花弁の隙間に嘴を入れる盗蜜,および花弁を裂いて行なう盗蜜をしており,後者では送粉が行なわれていると思われる. コガネノウゼンの蜜の糖度は,メジロが良く利用するハイビスカス Hibiscus rosa-sinens およびカンヒザクラ Cerasus campanulata の平均値および最大値を上回っており,食物として大きな価値を持っているように思われた.しかし,本行動は2011年には頻繁に観察されたにも関わらず,2012年,2013年,および2014年には全く観察されなかった.このことは,この植物がメジロの蜜利用を忌避させる可能性のあるフェノール配糖体およびナフトキノンを含んでいるためかもしれない

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