びわこ健康科学
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リハビリテーション学,リハビリテーション職とその養成のあるべき姿
山田 久夫
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2024 年 2 巻 p. 39-46

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抄録

著者のこれまでの経験をもとに,リハビリテーションの現状を見て感じとってきたことから,今後のリハビリテーション学,リハビリテーション職とその養成のあるべき姿について述べる.学校法人藍野大学の理念にある,Sym-medicalの単語は患者を中心としたチーム医療の在り方を指しているが,これは患者自身が指揮棒をふるうという,新しく深い意味合いを持っている.それを実践するためにどうすれば良いのか.もう1つの理念であるPhilo-sophiaという単語は,ギリシャ文明に由来するヨーロッパの大学の思想「Philosophy=科学」を反映している.医学という科学の歴史から考えると,国家資格を持つ医療職は学問体系をもとに養成されるべきである.学問体系の土台(礎石)に相当する「身体を知る科目」群すなわち生理学や解剖学は,研究上も教育上も極めて重要で,その上に「病気を知る科目」群,「リハビリテーション療法を学ぶ科目」群へと階層性をもって配置しなければならない.そして養成教育は,暗記型・知識習得型ではなく,体験型・理解型の教育を必要とする.医師養成システムにしても万全ではないものの,医学が学問体系を意識して目指してきた過程を参考にすることが重要である.また周辺領域の歴史的・社会的背景から学び取ることも重要である.

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© © びわこリハビリテーション専門職大学
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