桐生大学紀要
Online ISSN : 2435-7049
Print ISSN : 2186-4748
生後1ヶ月の児をもつ父親の育児不安要因の検討
初産と経産の比較
神宮 舞香久保田 隆子
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2022 年 33 巻 p. 33-41

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抄録
 生後1ヶ月の児をもつ父親の,育児不安要因を明らかにし,父親の育児不安解消のための示唆を得ることを本研 究の目的とする.  調査対象は,1ヶ月乳児健康診査を受診した母親及び父親とした.分析は,日頃の育児の印象項目について初産・ 経産群別のt検定を行った.解析はSPSS Statistics20を使用した.有意水準は5%未満とした.  調査の結果,有効数は123(有効回答率28.6%)であった.父親のうち,子育てが難しいと感じる人は90人(73.2%),子育てに色々心配なことがある人は83人(67.5%),子どもへいつも優しく接している人は110人(89.5%),可愛いと思う人は120人(97.6%),イライラしてしまう人は37人(30.1%),地域等に相談できる場がある人は48人(39%),成長や発達のことでわからないことがある人は87人(70.7%),地域子育て支援センターなどを積極的に利用している人は19人(15.5%)であった.  これらのことから,子どもへいつも優しく接している父親は初産の方が有意に高かった.子育てをわずらわしく 思うことがある父親は経産の方が有意に高いことが明らかとなった.  結論として,初産の父親の方が育児に肯定的であり,積極的に育児に参加する父親が多い.初産の父親に対して 具体的なアドバイスや手順を示すことが育児不安の軽減に繋がる.経産の父親は,子育てのことで地域等に相談で きる場がない父親が多く見られた.このため,父親同士で語り合うコミュニティや機会づくりが重要であることが 示唆された.
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© 2022 桐生大学・桐生大学短期大学部
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