抄録
関東ロームは,偏西風によって噴出源より火山から東南にテフラが堆積し,風化,粘土化したものであるが,鉱物組成から富士,箱根山を中心とする南関東と赤城,榛名山を中心とする北関東に分けられ,その性状は大きく違う。また,噴出源からの距離により土質工学的性質も大きな違いがある。これらについて,筆者らは長年にわたり調査研究してきたが,今回はその集大成として,関東ロームの主要構成物質である非晶質のアロフェンについて含有量を測定し,給源火山からの距離や堆積の深さに対する考察を加え,総合的に比較検討したので報告する。