ウーロン茶葉中に含まれるインドキサカルブおよびフィプロニルの試験法について、検討を行った。厚生労働省が通知する一斉試験法(通知一斉試験法)で得られる試験液は精製が不十分であると考えられたことから、3種類の精製カラムを併用する改良試験法を検討した。妥当性評価ガイドラインに従い、LC-MS/MSおよびGC-MSを用いた分析法の真度、併行精度および室内精度を算出した結果、共に目標値を満たした。特に改良試験法では、通知一斉試験法の試験液で残存していた色素およびカフェインが除去されており、結果の信頼性を高めるために有効であると考えられた。